大根食べて無病息災 紀三井寺で「しまい観音」
和歌山県和歌山市の紀三井寺(前田泰道貫主)で18日、ことし最後の観音菩薩の縁日となる「しまい観音」が行われ、参拝客に大根が振る舞われた。
厄よけ開運を祈願し、毎年しまい観音の日に行う恒例行事。厄よけや無病息災を祈願した地元布引産の大根250本を、カツオとコンブの出汁で一日じっくり煮込んでいる。ことしは大根が小さめだったため、持ち帰り用の大根は中止となった。
しょうゆと出汁の香りが漂う松下講堂には朝から大勢の参拝客が訪れ、護摩木に願い事を書いた後、熱々の大根とあげを味わっていた。
毎月お参りに来ているという有田市宮崎町の女性(77)は「毎年大根をいただいて、無病息災を祈願できるのが楽しみ。毎月のお参りのおかげで、自分も家族も元気に過ごせていると思う」と話していた。