寄り添う音楽を届けたい 25日天の羊ライブ

和歌山県和歌山市のアコースティック夫婦デュオ「天の羊」が3月で結成22年を迎える。25日には同市岡織屋小路のカフェ&ライブバー「ネオ ガラタク」でライブ「霞染月の音」を行う。2人は「価値観を押し付けるのではなく、お客さんの心に寄り添える音楽を届けられればうれしい」と話している。

天の羊はギター&ボーカルを南忠(ますぐ)さん(56)、ヴォーカル&アコーディオンを美穂さん(48)が担当。作詞作曲は自分たちで行い、これまでに約100曲を手掛けてきた。ライブは結成当初から毎月欠かさず続けるなど精力的に活動。常に新鮮な気持ちでステージに臨んでいる。

「いつも来てくれる人にも普段と違うステージを見せたい。時間を共有してライブを一緒につくり上げていきたい」と思いは熱い。

これまでを振り返って忠さんは「音楽を純粋に楽しんできたから続けてこられた。音楽を通して自分と向き合い、終わりがない道を求める面白さがいい」と話す。

美穂さんは「アンサンブルが楽しい。呼吸を合わせてピタッときた時は最高で心が通い合えるのが楽しい」と息ぴったり。

「自分たちの価値観を押し付けずに、自然と風景が浮かんで優しい気持ちになってくれたらうれしい」と聴き手の思いを大切にする2人。

忠さんは「美穂さんの声と歌でないとできない楽曲ばかり。感謝しかない。歌えることへの幸せを感じながら死ぬまで2人で音楽をやり続けたい」、美穂さんは「忠さんはこの世で一番尊敬している人。毎日新しい世界を見つけられるように頑張りたい。ライブで自分をしっかりと表現できれば」と話している。

午後7時半開場、8時開演。チャージ1500円+1ドリンクオーダー。問い合わせは同店(℡080・3866・8813)。

忠さん㊧と美穂さん

忠さん㊧と美穂さん