観光への影響を懸念 新型肺炎巡り仁坂知事
仁坂吉伸知事は28日の定例記者会見で新型コロナウイルスによる肺炎の流行について、「おかしいと思ったら保健所や病院に電話をしてほしい。(予防に向け)マスクの着用や手洗い、うがいをよろしくお願いしたい」と述べた。
記者から和歌山県としての取り組みを問われた仁坂知事は、「ぼーっとしていたらいけない。(患者が)見つかったら感染症の指定病院に入院してもらい封じ込めないと」と述べた。観光分野への影響にもふれ、「団体旅行のキャンセルが入ると宿泊施設は経営がつらいところも出てくる。ホテルやバス会社などの動向を把握し、困っていることがないか確認しなければ」と述べた。
県観光交流課によると、県内の宿泊施設の中には中国の団体旅行客の一部からキャンセルが入ったところもあるといい、現在状況の確認を進めているという。和歌山市毛見の「和歌山マリーナシティ」の担当者は「中国の春節(旧正月)の時期に当たり例年外国人客が多い季節。現時点で宿泊予約のキャンセルや問い合わせなどはないが、訪れる人の数が例年に比べて多少少ない印象がある」と話している。