テロや特殊詐欺の対策を 県下警察署長会議

和歌山県警本部の幹部と県下14署の警察署長が集う県下署長会議が1月31日、和歌山市吹上の和歌山西署で開かれた。

中野幸生公安委員長、檜垣重臣本部長をはじめ、各部長や所属長、署長ら約70人が参加。中野委員長は「『県民の期待と信頼に応える強さと優しさを兼ね備えた警察』の運営方針のもと、刑法犯認知件数、交通事故発生件数減少の目標に向けた効果的な取り組みと、職務倫理を徹底した厳正な規律の保持に努めてほしい」と訓示を述べた。

檜垣本部長は、刑法犯認知件数と交通事故発生件数の18年連続減少を達成した一方で特殊詐欺被害や飲酒運転が続くこと、4月の聖火リレーを控え、安全な開催に向けた対応が必要と課題を挙げた。社会の変化に適応する組織づくり、交通事故総量抑止対策の推進などの留意事項を述べ、「取り組みについて形骸化していないか注意し、強いリーダーシップを発揮して推進してもらいたい」と訓示した。

会議ではオリンピック、聖火リレーを控えたテロ対策やサイバー犯罪対策の推進、対立が激化する六代目山口組と神戸山口組に対し、暴力団や薬物銃器対策などの留意事項について報告や連絡が行われた。

署長ら今後の課題を話し合った

署長ら今後の課題を話し合った