男性医師の妻は退院 新型コロナで県が発表
和歌山県は21日、湯浅町の済生会有田病院に勤務する50代の男性外科医の妻が20日に退院したと発表した。18日に行われたウイルス検査で陰性が確認されていた。21日も新たな感染者確認の発表はなかった。また、同病院の入院患者の家族で16日に感染が確認された50代の男女各1人について、21日に再びウイルス検査を行ったところ陽性だったことを発表した。
この日の記者会見には東京へ出張している仁坂吉伸知事に代わり、宮本浩之県福祉保健部長が出席。記者から感染ルートの特定状況について問われた宮本部長は「いろんなところを当たって一つずつ潰している。一定のところは進んだが、感染ルートの特定には至っていない」と述べた。
会見に同席した野㞍孝子同部技監は同病院の状況について「新たに発熱した患者さんもおり優先的に検査を実施している」と説明。同病院や近隣の医療機関に設けた接触者外来をこれまでに約40人が受診したことを話した。13日に陽性が確認され、人工呼吸器を着けている70代の男性入院患者について「現時点で命に別条はないと聞いている」と説明。検体の検査完了の時期について、宮本部長は「24日くらいをめどに考えている」と述べた。