仲間との絆胸に 医師会看護専門学校で卒業式
和歌山県和歌山市西高松の市医師会看護専門学校で5日、卒業式が行われ3年間の課程を修了した33人が巣立った。
出席者のマスク着用、アルコール消毒の徹底など、新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で実施。
森喜久夫校長はマザーテレサの「やさしい言葉は、たとえ簡単な言葉でもずっとずっと心にこだまする」との言葉を卒業生に贈り、「新型コロナウイルスの対応で大変な時期に看護師として羽ばたくが、このマザーテレサのやさしい言葉を心掛けて不安な患者に接してほしい」と激励した。
卒業生の前田菜那さん(21)は「湯浅から通学しているので実習の日は家を出る時間は真っ暗な時もあり、つらかったけど今はやり切った達成感がある」と笑みを浮かべ「同級生は同じ道を目指す仲間で高校時代とは違う一体感がある。これからも大切にしていきたい」と話した。
クラスのスローガンは「他力本願撲滅」だったといい、担任の田中育子教諭(53)は「彼らは一人ひとりの個性を認め大切にすることが最初からできていた。個々に責任感を持って勉学や実習に挑むのでグループになったときの一体感はすごかった。いい仲間になった」と話した。