県の人事異動1353人 福祉や保健サービス強化
和歌山県は23日、4月1日付発令の職員の人事異動を発表した。部長級は商工観光労働部長に大山茂労働政策参事が就任するなど昇任13人を含む17人。異動規模は前年度(1318人)より35人増の1353人。2010年度以降、人事ローテーションの長期化を図っており、業務の継続性を重視した例年並みの規模となっている。異動者の昇任は14人増の335人でうち女性は1人増の64人。
級別の異動規模は次長級32人(うち昇任25人)▽課長級245人(同94人)▽課長補佐級434人(同108人)▽係長級348人(同95人)▽一般職277人――。新規採用者は前年度比19人増の147人で、うち女性は64人。
今回の異動による女性職員の登用は、部長級に2人、次長級に2人、課長級に8人、課長補佐級に26人、係長級に26人となっている。
2019年度末の知事部局退職者は175人(うち定年131人)。退職手当は総額32億8780万9000円。1人当たり平均額は1922万7000円、定年退職者の平均額は2157万5000円。
主な組織改正は、21年に開催する「第36回国民文化祭・わかやま2021」や「第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会」の開催準備を進めるため、紀の国わかやま文化祭担当参事を配置。国民文化祭・障害者芸術文化祭推進室の1室体制から1局2課体制に拡充する。
福祉・保健サービスの多様化に対応するため、振興局の総務健康安全課と保健福祉課を総務福祉課と保健課に再編。医療の安全性確保を推進するため、県立こころの医療センターに医療安全推進担当の主幹を配置し、また商工観光労働総務課のPFI推進室を廃止して同室の業務を同課政策班に移管する。