20代男性が感染 京産大の卒業祝賀会に出席

和歌山県は30日、県出身で今月京都産業大学(京都市北区)を卒業した20代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。男性の病状は安定しており、医療機関に入院する。

県によると、男性は今月21日に京都市内で開かれたゼミの卒業祝賀会に参加。25日に39・5度の熱が出て京都府内の医療機関を受診し、車で県内の実家に帰宅したが、その後も発熱が続いた。29日に男性から県立保健所に電話があり、ウイルス検査の結果、30日に陽性が判明した。

男性は4月から県内の学校で教員として勤務する予定で、27日は県教育委員会が田辺市で開いた教育関係のセミナーに出席した他、赴任予定の学校を訪れていた。30日午前に県庁で記者会見した仁坂吉伸知事は「京都産業大学に行っておられた方で何らかの症状がある方は、最寄りの保健所か県の健康推進課に言っていただきたい」と呼び掛けた。

また、千葉県東庄町の障害者福祉施設で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受け、仁坂知事は「和歌山にも同じような施設がたくさんある。集団生活を送っている所では、職員の方もマスクを着用して手を消毒し、ちょっとでも健康状態に異常があったら業務に従事しないでいただきたい。食事はビュッフェ形式ではなく個別に盛り付け、面会は天気が良ければ外で会うとかして施設の中に入らないようにしていただきたい」と呼び掛けた。

男性の感染を発表する仁坂知事㊧

男性の感染を発表する仁坂知事㊧