祖父にあこがれて 聖火ランナー渡辺敦紀君
聖火ランナーに応募したきっかけは、1964年に東京オリンピックの聖火リレーのランナーに選ばれた祖父の宇田德(いさお)さん(74)の存在が大きいという。
祖父が聖火ランナーとして走る写真を見て「伴走の人たちを先導して、町じゅうの人の歓声を受けながら聖火を持って堂々と走る姿が格好良かった」と笑顔で話す。
両親は敦紀君が保育園の年中の時、走るのが速いことに気付き和歌山陸上クラブへの入会を薦めた。「足が速いのは、おじいちゃんの遺伝」とよく家族で話すという。
昨年10月には「和歌浦和歌浦ベイマラソンwithジャズ」に出場し、小学4~6年の部で優勝。ことし2月の県市町村対抗ジュニア駅伝では岩出市代表で7区を走り、区間賞を取った。
「今回の延期は残念だけど、みんなが安心した中で走りたい。これからも変わりなく練習をして、おじいちゃんのように速くなって、オリンピックや箱根駅伝に出られるようになるのが夢です」と話す。
毎週同じクラブに一緒に通っていた弟の侑紀君(8)は「お兄ちゃんは3月で卒業したので陸上クラブで一緒に練習できなくなるので寂しいけど、練習をいっぱいしてお兄ちゃんやおじいちゃんのように速くなりたい」と話している。