買い物代行します コロナ感染予防の一助に
毎日の生活に欠かせない食品や日用品などの買い物。雨の日のお出掛けや重い物の購入など「近所のスーパーに行くのも一苦労」と感じている人も多いのではないでしょうか。また、現在は新型コロナウイルスの影響が広がる中、「できれば買い物に行くことも控えたい」と思っている人もいるのでは。今回は、暮らしの助けになればと買い物代行のサービスを始めた、相互タクシー㈱(和歌山県和歌山市松島)で取り組みを聞きました。
買い物代行サービスは、同社がこれまで行ってきた救援事業である福祉タクシー「ケアタク」を使い、介護職員初任者研修の資格を持った乗務員が対応。
利用者が電話で依頼し、自宅を訪れた乗務員に買ってきてほしい物や店の情報を伝えます。そして、買い物から戻った乗務員から品物を受け取り、商品代金と代行費を支払います。
代行費は基本30分1500円で、以後30分毎1000円(タクシーが自宅に到着してから商品お届けまでの所要時間で算出)。
自宅にいながら希望商品や、処方された薬の受け取りなどができるので、外出を控えている人、高齢者に心強いサービスです。介護福祉部でケアタク乗務員の坂下紀子さんは「できるだけご希望に沿えるよう、コミュニケーションを大切にしたいです」と話しています。
また、「自分で買い物をしたいけれど、1人では大変」という人には、買い物同行サービスもあります。乗務員と一緒に店内で買い物。荷物を持ってくれるなど細かなサポートを受けながら、1人よりも短時間で快適に買い物をすることができます。ケアタクは車いすのままでの乗り降りもでき、資格を持った乗務員が対応してくれるので安心です。料金はタクシー料金+同行費(基本30分1500円、以後30分毎1000円)。
同社では、出勤時の乗務員の体温測定とマスクの着用を徹底。その他、乗務員家族にもマスクを配布したり、窓を開け換気をしながらの走行、手すりやシートなどのアルコール消毒など感染予防に努めています。所有する全車両142台には、オゾン除菌機と二酸化塩素を用いた殺菌効果がある機材を搭載。同社の常務取締役・松浦卓哉さんは、「外出が困難な高齢者の方や、感染予防のため外出を控えている人の力になれるよう、そして、少しでも安心して利用してもらえるよう地域企業として取り組みを続けていきたい」と話しています。問い合わせは、同社介護福祉部事務所(℡073・473・5588)