10万円給付など全力で準備 心を一つに新型コロナと闘う
新型コロナウイルス感染症との闘いが続いています。感染リスクと背中合わせの苛酷な環境で、命を守るため懸命に治療に当たってくださっている医療現場の皆さんには、心からの敬意と謝意を表します。また、食料品や医薬品などの生活必需品の販売、配送、電力・ガス・水道の供給、ごみの収集・焼却、鉄道やバスの運行、介護施設や保育所など、国民の生活を守るために日夜、頑張ってくださっている方々にも頭が下がる思いです。
4月7日、東京や大阪など感染者数が多い7都道府県に、特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が出されました。政府からの要請である「人と人との接触を最低7割、極力8割減らす」目標の実現に向けて、外出自粛や在宅勤務などの対応を多くの皆さんにご協力いただいてきましたが、残念ながら新型コロナウイルスの一日あたりの新規の感染者数は、まだはっきりと減少するには至っていません。
まもなくゴールデンウィークを迎えます。例年であれば、旅行や趣味などを満喫して、日頃の疲れをリフレッシュし楽しく過ごす期間です。和歌山にもたくさんの観光客に来ていただいています。しかしながら今の状況では、感染者が多い都市部から、和歌山など各地への人の流れが生まれることは絶対に避けなければなりません。安倍総理は4月16日に「緊急事態宣言」の区域を日本全国へと拡大することを発表し、全国的かつ急速なまん延を防ぐ措置を取りました。観光業、飲食業をはじめ多くの業界において経済的に影響を受け、大変厳しい日々が続いていますが、一日も早い収束に向けて、国民の心を一つにしてこの闘いを乗り切っていくことが何よりも重要です。
このたび政府は、全ての国民の皆さんを対象に一律に一人現金10万円の給付を行うこととしました。国民の皆さんからお寄せ頂いた声に、謙虚に、真摯に耳を傾けた、総理の重い決断です。5月上旬には、皆さんのお手元に受給手続きに向けた申請書が届けられるように、自治体のご協力をいただきながら、全力で準備を進めています。
国会では今週、今年度の補正予算案審議を始めます。現金10万円の一律給付をはじめ、経営に大きな影響が出ている事業者の方々のために、「持続化給付金(最大で法人200万円、個人100万円)」や実質無利子融資による資金繰り支援、税・社会保険料の納付猶予などを盛り込んでいます。この補正予算は一日も早く成立させなければなりません。党内をしっかりと取りまとめ、審議が円滑に進むよう尽力いたします。
今回の補正予算に加えさらなる経済対策が必要です。「雇用調整助成金」は全ての業種を対象に、現行の一日あたり上限8330円の大幅な引き上げが必要です。店舗などの家賃を減免する政策についても早急に実現させなければなりません。
私は参議院自民党幹事長として、今後とも、国民、企業、地域の皆さんがお困りの課題に謙虚に耳を傾け、丁寧かつスピード感を持って対応するとともに、どこで、どのような支援を受けられるのかを分かりやすく明らかにすることを政府に対し強く求めてまいります。
和歌山県民の皆さんには、不要不急の外出を避け、ご自身や多くの方の命を守る行動にご協力いただくよう、今後ともよろしくお願い申し上げます。