新たに40代男性が感染 退院後に再陽性確認も
和歌山県は12日、和歌山市在住の40代男性が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。また、新型コロナへの感染が確認された後、PCR検査で2度陰性となり退院した80代男性がウイルス検査の結果陽性と判断されたことも発表した。県内の感染者は63人となった。
県によると、40代男性は今月2日か3日に電車を利用して1人で大阪市を訪れていた。8日に38・0度の発熱や味覚障害があり、9日に医療機関を受診。その後も発熱が続き11日に同じ医療機関を受診したところ、肺炎像が確認された。同日に検体を採取し、ウイルス検査の結果12日に陽性が判明した。病状は安定しており、医療機関に入院している。職業は自営業で従業員はいないが同居家族1人に発熱があるという。
仁坂吉伸知事は12日に県庁で記者会見し、「あれだけ自粛をお願いしていて、県外に行かないでくださいねと言ったのに何で行くのかと思う」と不快感をあらわにした。大阪市を訪れた目的について「仕事ではない。単に遊びに行っているわけで良い気分ではない。しかも盛り場だ」と述べた。
80代男性は橋本保健所管内在住。職員や利用者ら計5人が感染し、クラスターの発生が確認されている介護施設「デイサービスセンターさくら苑」(橋本市高野口町)を利用していた。感染が確認された職員の濃厚接触者として4月23日に検体を採取し、24日にウイルス検査で陽性が判明。25日から医療機関に入院していたがウイルス検査で2度陰性となったため、今月5日に退院した。11日に別の医療機関に入院する際に検体を採取し、ウイルス検査を行ったところ陽性が判明した。病状は安定している。
県内では11人が陽性で、すでに49人が退院し、うち20人は健康観察中、29人は社会復帰している。