学校再開へ和市教委へ申し入れ 教職員組合

新型コロナウイルス感染症により臨時休校している学校の再開について、和歌山県教職員組合和歌山市支部(楠見耕介支部長)は、児童生徒や教職員に感染者が出たときの対応基準を示すこと、マスクや消毒薬、赤外線非接触体温計などの必要物品が行き渡るよう努めることなどを、富松淳市教育長に申し入れた。

申し入れは全17項目。授業再開後に児童生徒や教職員に感染者が出たときの対応については、臨時休校などをするための具体的な手続き、休業の期間、保護者への通知文の内容、学童保育の扱い、保健所に提出する書類などの基準を示すよう求めている。

感染拡大防止の観点からは、保健室が感染拡大の場にならないよう、感染が疑われる児童生徒が待機する場所を確保すること、給食の安全な実施方法について基準を作成すること、学校の消毒などは教職員任せにせず、業者に依頼することなどを挙げている。

授業の遅れへの対応は学校の判断と児童生徒への心のケアを尊重すること、家庭学習の課題の印刷などでコピー用紙代がかさんでいるため、早急に追加すること、提出書類などの期限を見直すことなど、学習や学校運営の細かな点についても要望している。

市は、31日までは予定通り休校し、6月1日をめどに段階的に再開する方針を示し、学級を2グループに分けるなどの分散登校を行うとしている。5月中は、18~22日は週1回程度、25~29日は週3回程度の登校日を設定し、再開への準備を進める。