水道料金の免除など 紀の川市が独自経済対策

和歌山県紀の川市は、新型コロナウイルス感染症への市独自の緊急経済対策を盛り込んだ10億1238万円の2020年度一般会計補正予算案を発表。市内全世帯へのマスクの配布、国の特別定額給付金に1人あたり1万円の上乗せ、水道料金の免除などを行い、予算案は21日に開かれる市議会臨時会に提出する。

感染予防、拡大防止に向けては、不織布マスクを、市内の全世帯(約2万6500世帯)に1世帯あたり50枚を配布する。5月下旬から順次、郵送する。

市民の経済的負担の軽減では、国が支給する1人あたり10万円の特別定額給付金に、市が独自に市民1人あたり1万円を上乗せする。6月下旬から給付を開始する予定。

水道料金は、7~12月請求分、6カ月間の基本料金を免除する。免除による水道事業会計の減収分は、一般会計から繰り入れる。

事業者の事業継続に向けての支援では、売り上げが15%以上減少した小規模事業者に対して、一律10万円の経営安定化給付金を支給する。申請の受け付けは6月から12月を予定している。

また、1日に専決処分した補正予算では、学校などへのマスクや消毒液の配布(3090万円)、マスクの生産支援(1401万円)などが行われる。