体温計測カメラ寄贈 岩出の会社が和歌山市に
防犯関連のシステムやカメラなどの機材を取り扱う㈱セキュリティフォーユー(和歌山県岩出市根来、原亮介代表取締役)は9日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立ててもらおうと、体温を瞬時に計測できる小型のサーマルカメラを和歌山市に寄贈した。
寄贈されたサーマルカメラは、片手で操作できるハンディータイプで、1~1・5㍍離れた位置から体表面温度を測定し、画面で見ることができ、37・5度など設定した体温を上回る人が写ると、画面の色が変わる。
医療機関や工場などクラスター(感染者集団)の発生に特に警戒が必要な場所を中心に世界的に需要が高まり、入手が難しくなっている中、地域の感染防止対策や安全の向上のために、同社は寄贈を決定。固定用の三脚も併せて贈った。
市役所市長室で寄贈式が行われ、尾花正啓市長は「大変ありがたい。これからいろいろなイベントが復活するようになる。感染防止のために活用したい」と述べ、原代表取締役に感謝状を手渡した。
原代表取締役は、サーマルカメラの使い方を尾花市長に実演しながら説明し、「感染の第2波がいつ来るか分からず、リスクをできるだけ下げることが大切になる。市役所は感染防止や経済の支援など大切な仕事をしており、もし感染者が出て業務が止まれば大変なことになる。人が多く来る場所などで使ってもらいたい」と話した。
寄贈されたサーマルカメラは、市が実施するイベントなどで活用し、感染防止や参加者の不安解消などに役立てる。
同社は10日、岩出市にもサーマルカメラを寄贈した。