癒やしや希望の光に 和歌山駅前に竹あかり

表面を細工した竹筒を中からLED電球で照らす「竹あかり」のイルミネーションが9日から、和歌山県和歌山市のJR和歌山駅西口前広場で点灯している。8月9日まで。

今夏に開かれる予定だった東京五輪に向けて、世界中から集まる人々を歓迎しようと企画された「みんなの想火(そうか)プロジェクト」の一環。

当初は7月23日に五輪開幕に合わせて全国で点灯する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会は延期。同日はオンラインで竹あかりのライブ中継を行う。

県内では海南市の谷正義さんを中心に約10人が活動する。同駅の他、紀の川市の貴志川生涯学習センター(貴志川町長原)や観音山フルーツガーデン(粉河)、海南市や串本町のカフェなど10カ所に順次設置する。

同駅前には約30本の竹を設置し、「トモニ、顔晴ろう和歌山」などの文字が浮かぶ。竹はアドベンチャーワールド(白浜町)でパンダが食べ残したものを使用。県の公式キャラクター「きいちゃん」のデザインも楽しむことができる。

谷さんは「コロナでしんどい思いをしている人がほとんど。竹は生命力があり美しい。癒やしや希望の明かりになればうれしいです」と話している。

 

きいちゃんの竹あかりも(谷さん提供)