演歌歌手へ夢一途 介護福祉士の横川良さん

和歌山県高野町に住む横川良さん(36)は、高齢者施設で介護福祉士として働きながら演歌歌手を目指して活動中。心強い協力者を得て、新たなスタートを切った横川さんは「支えてくれる家族のためにも頑張りたい」と意気込んでいる。

横川さんは鳥取県で生まれ、島根県で育った。演歌好きの母親の影響で、幼い頃からカラオケ大会に出場し、演歌歌手になるのが夢だったという。

島根の福祉の専門学校を卒業後、高野町の介護福祉施設に就職。高齢者に癒やしの歌声を披露している。また、故郷の母親に頑張る姿を見せようと、地域のカラオケ大会などに出演している姿を動画投稿サイト・ユーチューブで発信している。

イベント企画などを幅広く手掛ける紀の川市粉河のTeamFREEDOM(三木憲一代表)が横川さんをプロデュース。三木さんは横川さんの演歌にまつわる母親への思いや、高齢者への優しい気持ちを知り、サポートしたいと強く感じたという。三木さんは「横川君の真面目な姿勢と人を思う気持ちに心動かされた。今後できる限りサポートしていきたい」と話す。

このほど、有田市の書道アーティスト・森下友喜さんに、横川さんのキャッチフレーズである「夢・一途」を表現する書道パフォーマンスを依頼。夢に向かって突き進む横川さんの力強さや、一方で奥に秘めた繊細さを文字で表現。そこで歌う横川さんの姿も併せて動画に収めた。

横川さんは「自分1人では思い付かない企画などを提案してもらい感謝です。母親がこの動画を見て喜んでいる姿を想像するだけでうれしい」と笑顔。「縁あって来た和歌山の地で、皆さんの心に響くような歌を届けたい。いずれは、和歌山にちなんだ歌も歌えれば」と夢を描いている。

横川さん㊧と書道アーティストの森下さん

横川さん㊧と書道アーティストの森下さん