新作出演者オーディション 劇団「男座女座」

和歌山県内で活動する劇団「●男座女座(●は丸内に劇、まるげきおとこざおんなざ)」は、新作舞台『りゅうぐうの花嫁』の上演に向けて7月にオーディションを行う。同劇団は2016年、県立向陽高校演劇部の卒業生らにより発足したが、まだ公演には至っていない。団員の森茜さん(38)は「演劇を楽しむ仲間がいるので、『行ってみようかな』と悩んでいるのであれば、まず見学に来てほしい」と呼び掛けている。

団員は現在7人。平均年齢は30代で、平日は社会人として仕事などがあるため、日曜日に発声や腹筋などの基礎練習と、脚本を基にした練習を行う。

団長で元同校演劇部顧問の井口俊司さん(69)によると、県内にはアマチュア劇団も劇場も少なく、募集をかけてもなかなか人が集まらないという、演劇をするには難しい地域だという。

同劇団は、男性だけのチーム「男座」と女性だけのチーム「女座」に分かれて活動しており、最低限の入場料で「もう一度見たい」と思ってもらえる良質な演劇をつくることを方針としている。

新作舞台の『りゅうぐうの花嫁』は、不老長寿を求め研究を続ける仮面を着けた博士が主人公。不思議な女性と出会い、結婚した博士は何年たっても年を取らない妻を見てさらに研究に没頭。やがて不老長寿の存在とされる人魚に傾倒していく。不老長寿と人魚を求めた博士が最期に気付いたこととは…というストーリー。

今作は男座の公演で、博士の研究を手伝う大学生などの登場人物が多いため、男性キャストが不足している。人数が少ないため、出演と衣装や道具の係も兼務する。

オーディションは経験不問。18歳から30代までが対象。女性の参加も可能。公演は1年後を予定している。申し込み、問い合わせは森さん(℡090・8219・5987)か同劇団のツイッター(@otokoza_onnaza)、メール(otokoza_onnaza@yahoo.co.jp)へ。

「まずは見学に来てください!」と劇団員の皆さん

「まずは見学に来てください!」と劇団員の皆さん