地域巡り危険箇所記す 小学生が防災マップ
小学生が地域を歩き、防災、防犯に関する施設や設備をまとめた地域のマップを作る取り組みが27日、和歌山県和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で行われた。
子どもたちの防災意識を高めようと、県防災企画課や地域住民らの協力を受けて和歌山野球振興協会夢クラブ(木村竹志理事長)が実施し、県内の小学生8人とボランティアらが参加した。
児童は午前中からグループに分かれてビッグ愛の周辺2㌔ほどを歩き、宮前交番や東公園、備蓄倉庫を見て警察官や大雨で被害を受けた住民らにインタビュー。人と距離を空ける注意書きの掲示や施設入り口での検温実施など、街中の新型コロナウイルス対策についても調べた。午後からは模造紙に地図を描き、自分たちの気付きを記入。道中で見つけたAEDや血圧計、点字ブロックやスロープの写真を貼り付け、ペンを使い、色とりどりの地図を作っていった。
紀美野町から参加した山本心結さん(11)は「田んぼの近くが危ないことや、暗い道では不審者に気を付けるようにと話を聞いた。きれいな見やすいマップを作ろうと思った」、由良町から参加した寺下虎太楼君(11)は「歩いてみて、災害時の避難場所が多いと思った。きょう聞いた防犯や防災のことはまた両親と話し合いたい」と話していた。木村理事長は「子どもたちが街中の危険箇所に関心を持ち、身近な道路を歩くときにも関心を持って知識を生かしてもらえたら。学んだことを家族と共有してもらいたい」と話した。
作ったマップは日本損害保険協会、朝日新聞社、日本災害救援ボランティアネットワークが主催する「ぼうさい探検隊マップコンクール」に応募する。