2年ぶりに下落幅縮小 20年の県内路線価公表

国税庁は1日、相続税や贈与税の課税額を算定する基準となる土地の評価額を示す、2020年分の路線価(1月1日現在)を公表した。和歌山県内は標準宅地の対前年変動率の平均値が28年連続で下落し、前年比マイナス1・1%。下落幅は2年ぶりに縮小し、前年より0・2ポイント減だった。

県内では約3900地点を調査。最高額は和歌山市友田町5丁目で1平方㍍当たりの価格は前年と同じ36万円。県内7税務署の管内で最高路線価が上昇したところはなく、海南、御坊、湯浅の3税務署管内は価格が下落。それ以外は横ばいだった。

路線価は国税庁のホームページで閲覧できる他、国税局や税務署のパソコンからも見られる。

和歌山税務署を除く県内6税務署の最高路線価と変動率は次の通り。

海南=海南市名高(中央通り)、8万円、3・6%減▽御坊=御坊市湯川町財部(国道42号線)、5万3000円、1・9%減▽田辺=田辺市新万(市道中万呂礫坂線)、9万4000円、増減なし▽新宮=新宮市新宮(市道丹鶴町中央通線)、6万6000円、増減なし▽粉河=岩出市中迫(国道24号線)、7万9000円、増減なし▽湯浅=有田川町大字明王寺(国道42号線)、5万1000円、1・9%減

県内最高価格となった和歌山市友田町5丁目

県内最高価格となった和歌山市友田町5丁目