公園を創造的に 本町プランテ22日オープン
4月にリニューアルオープンした和歌山県和歌山市の本町公園に、飲食とクリエイティブスペースを備えた施設「本町プランテ」が22日にオープンする。公園と駐車場を管理運営する紀州まちづくりグループ(吉川誠人代表)が運営し、イベントやさまざまな体験活動を盛り込みながら公園の新しい活用を目指す。
同グループは、民間事業者の活力を生かすパークPFI制度に基づき、同公園と駐車場を運営。本町プランテは旧花花館を改修した。1階のピクニックがコンセプトの飲食店「the public(ザ パブリック)」と2階のクリエイティブスペースからなる。
the publicでは、ボトルに入ったレアチーズケーキやピタサンドなど、公園にも持ち運びやすい県産食材を使ったジュースやスイーツ、料理が提供される。昼には季節で内容が変わるランチボックス、夜には夜空を眺めながらクラフトビールや地酒が味わえる。マットやいす、アウトドアグッズも貸し出しており、芝生広場でピクニックも楽しめる。また、スマートフォンからの注文とテイクアウトも可能。
2階はデスクワークや講座も計画中のコワーキングスペース「cotowa」、イベント時に料理ができ、手芸やアート教室に使えるスタートアップキッチンとワークショップスペース、休憩や打ち合わせができるフリースペースと三つの空間が広がる。cotowaとシェアキッチン・ワークショップスペースは有料。
9日にはレセプションパーティーが開かれ、関係者ら約80人が参加。今後も工作スペースやツリーハウスなどを公園内に造る構想が発表された。吉川代表は「緑豊かな公園で楽しい空間をつくり、まちなかにグリーンを広げていけたら。公園と駐車場という事業の収益をまちづくりに生かしていきたい」と話している。
the publicとスタートアップキッチン、ワークショップスペース、フリースペースは午前11時から午後10時、cotowaは午前10時から午後11時まで。