県内農林被害3億円超 暴風雨の影響さらに拡大

和歌山県は16日、3~14日の暴風雨による県内農林水産業の被害の続報を発表。被害総額は8日時点より2億2860万8000円膨らみ、3億2134万4000円となった。被害状況は継続して調査中で、さらに増える可能性がある。

農産物などの被害は3624万4000円。出荷シーズンを迎えている桃の枝折れや落果が、紀の川市とかつらぎ町の73・3㌶に拡大し、3393万5000円と大半を占めた。

この他、岩出市と紀の川市では、イチジクの風擦れが5・9㌶で126万円、キウイフルーツの枝折れが2㌶で17万2000円などの被害となっている。

農地は、橋本市や有田市、広川町や日高川町など5市町の25カ所で田畑のあぜが崩壊し、3200万円。農業用施設は、橋本市や田辺市、有田川町やみなべ町など5市町で農道と水路の29カ所が被害を受け、7600万円だった。

林業関係は、有田川町、日高川町、田辺市の31カ所で林道ののり面崩壊、路側決壊が発生し、1億880万円。有田川町と日高川町では4カ所の山腹崩壊で6830万円の被害となっている。