宿泊の大学生全員陽性 新規感染者4人

和歌山県は28日、湯浅保健所管内の50代女性、岩出保健所管内の20代男性、兵庫県の20代男性、大阪府の20代女性の4人が、新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の感染者は累計134人となり、40人が入院している。

50代女性は、23日に感染が発表された50代男性の同居家族で、介護事業者で管理業務をしている。濃厚接触者として23日に検査した際は陰性だったが、26日に発熱などの症状が現れ、27日に陽性と判明した。感染が疑われる期間に介護事業の利用者との接触はなかったという。

岩出保健所管内の20代男性は、23日に感染が発表された20代男子大学生と同じ大学の友人で濃厚接触者。25日の検査では陰性だったが、26日からせきや全身倦怠感などの症状があり、再検査で陽性が確認された。20日に大学の友人計5人が飲食や宿泊を共にしており、今回で全員が陽性となった。

50代女性と今回の20代男子大学生が1回目の検査で陰性だった理由について、県福祉保健部の野㞍孝子技監は、県が早い段階で濃厚接触者として把握し、発症前だったためとの認識を示した。

兵庫県の20代男性は会社員で、24日から和歌山市内の親類宅に滞在し、25日からせきや下痢などの症状が出たため医療機関を受診し、陽性が判明した。

大阪府の20代女性は、県と隣接する地域に住み、20日から発熱などの症状が現れ、24日に自宅から近い県内の医療機関を救急受診し、検体採取の後に帰宅。その後、検査で陽性と分かった。