症状あれば勤務控えて 3人が新たに感染

和歌山県は13日、田辺保健所管内の20代アルバイト女性、和歌山市の30代会社員男性、橋本保健所管内に帰省中の三重県の20代会社員男性の3人が、新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の感染者は累計189人で、入院中の患者は21人となった。

20代女性は、5日から頭痛や発熱などの症状が出始め、12日に陽性と判明。2週間以内に県外への外出はないが、田辺保健所管内で大阪府内の友人と飲食を共にしていた。発症後も勤務した日があり、家族や職場関係者らを濃厚接触者として検査する。

30代男性は、2~6日に東京都内に出張しており、9日から発熱や全身倦怠感などの症状が出ている。

20代男性は9日、三重県から橋本保健所管内の実家に帰省し、10日から発熱や頭痛などを発症。9日には友人と車の中でマスクをせずに1時間ほど会話し、10日には別の友人らと飲食をしていた。

また、入院中の橋本保健所管内の60代女性について、酸素投与が必要な重症だったが、肺炎の症状が改善し、安定した状態になったことが明らかにされた。

記者会見で県福祉保健部の野㞍孝子技監は、今回も発症後に勤務する例があったことから、「風邪などの症状がある場合は、勤務しないように協力をお願いしたい」と改めて呼び掛けた。

「風邪症状がある場合は勤務しないで」と呼び掛けた野㞍技監

「風邪症状がある場合は勤務しないで」と呼び掛けた野㞍技監