映画『ソワレ』公開 御坊では写真展も

和歌山県和歌山市や日高地方でロケが行われた映画『ソワレ』が28日、全国公開となった。

『ソワレ』は俳優・演出家の豊原功補さん、歌手・女優の小泉今日子さんが立ち上げた新世界合同会社の第1回プロデュース作品。外山文治監督がメガホンをとった。

役者を志す青年と、海辺にある高齢者介護施設で働く若い女性が繰り広げる逃避行のストーリーで、青年役は村上虹郎、ヒロインは芋生悠(いもう・はるか)が務めている。

脚本も担当した外山監督は御坊市内の民家に2週間滞在し、自転車で街を走って物語を考えたという。撮影は昨年7月、3週間にわたって行われた。

公開に合わせて、撮影に全面協力した御坊日高映画プロジェクト実行委員会(阪本仁志委員長)は前日の27日からオークワロマンシティ御坊店内(御坊市)にあるジストシネマ御坊前で、撮影風景を紹介する「ソワレ写真展 メイキング・フォト・エキシビション」を開いている。

写真展では、主演の村上さんと芋生さん、外山監督をはじめキャスト、スタッフが撮影合間にくつろぐ笑顔、演技について真剣に話し合う表情、地元の人々と和やかにふれあう様子などを捉えた写真32枚を展示している。

委員長の阪本さんは「外山監督は、『この作品はダブル主演だけど、もう一つ、和歌山の風景も主演』と言われていました。場面転換に効果的に使われる煙樹ケ浜など、風景の美しさを地元の方にこそ見ていただけたらと思います。ぜひ映画館に足を運んでください」と話している。

「ロケ地マップ」も製作。日高地方8カ所、和歌山市5カ所のロケ地を地図と写真で紹介する他、スタッフが利用した飲食店6店も掲載。全国の劇場で無料配布する。

撮影風景を生き生きと捉えた写真が並ぶ(御坊市)

撮影風景を生き生きと捉えた写真が並ぶ(御坊市)