検査や医療体制を強化 県がコロナ対策発表

和歌山県は1日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、保健医療行政と社会経済活動の一層の両立を図るための取り組みを発表した。県議会9月定例会に関連の予算案を提出する方針。

取り組みは「検査体制の拡充」「医療提供体制の確保」「保健所体制の整備」が中心。

「検査体制の拡充」では、県が行う検査を一日60検体から100検体に増やし、PCR等の検査機器を設置している病院を現在の10病院ら16病院に増やし、コロナとインフルエンザなど複数のウイルスを同日に検出できる機器を2病院に設置することなどを予定している。

「医療提供体制の確保」については、感染者は全員を入院させ経過観察を行い適切な治療ができる体制を維持する他、感染拡大に備え400床の病床を確保し、重症者用病床を40床確保する予定。

「保健所体制の整備」については、保健所職員が疫学調査や感染者の健康観察などの感染拡大防止に専念できるよう体制を整備する他、県立保健所間の相互応援を必要に応じて実施する。その他、秋から冬にかけてインフルエンザの流行が予想されることを受け、市町村とともにインフルエンザの予防接種を勧奨する。