小林・細川がプロ志望 10月26日ドラフト会議
日本高校野球連盟は2日、公式サイトで2020年のプロ志望届の提出者一覧を更新。智弁和歌山の小林樹斗(たつと)投手=美浜町吉原、松洋中出身=と細川凌平内野手=京都市出身=の2人が新たに名を連ねた。提出者は10月26日に行われるプロ野球ドラフト会議(新人選手選択会議)の指名対象となり、動向が注目される。
小林選手は身長182㌢、体重85㌔、右投げ右打ち。小学3年から地元の松原で野球を始め、中学は松洋でプレーした。日高地方中学生軟式野球選抜チーム「日高オールスターズ」にもメンバー入りし、智弁和歌山進学後は1年春からベンチ入り。2年春の選抜2回戦で甲子園初登板を果たすと、夏の3回戦では星稜戦に先発し、昨年ヤクルトから1位指名の奥川恭伸選手と投げ合っている。
2年秋からエースナンバーを背負い、近畿大会ベスト8入りに貢献。今夏の県独自大会では4試合に登板し、7回3分の2を10安打4失点と安定した投球を披露した。決勝の初芝橋本戦では自己最速の152㌔をマーク。甲子園高校野球交流試合では3イニングを2安打無失点に抑える好投を見せた。
細川は身長174㌢、体重75㌔。右投げ左打ち。嵐山小2年時に軟式チームで野球を始め、嵯峨中時代は京都東山ボーイズに所属。中学3年の夏にはボーイズリーグ日本代表として世界一を経験した。
智弁和歌山では1年春から試合に出場。50㍍5秒8の俊足を誇り、打撃では左打席から左右に鋭い当たりを打ち分ける。2年時、夏の甲子園では2回戦の明徳義塾戦で好投手・新地から右翼席に本塁打を放つなど長打力も兼ね備える。中堅を守っていたが2年秋の近畿大会後に遊撃に転向。安定した守備で投手陣を助けてきた。主将を務め、県独自大会では1番打者として強力打線をけん引。チームを優勝に導いた。走攻守三拍子そろった内野手として注目される。
3日現在、プロ志望届の提出者は166人。県内からはこの他、高野山の植幸輔選手が提出している。
父英樹さんも夢後押し
プロ志望届の提出に、小林投手の父・英樹さん(42)は「幼い頃から自分のやりたいことは自分で決めなさいと言ってきました。今回も『応援するよ』と迷いなく言いました」と背中を後押し。「プロ野球選手になるのが(樹斗の)小さい頃からの夢だったので、いまは祈ることしかできないですが、実現するよう願っています」と話している。