コロナ対策業務用車 有志10社が和市に寄贈

新型コロナウイルス感染症対策に役立ててもらおうと、和歌山県和歌山市内の有志企業10社は14日、市保健所に、対策業務に使用する自動車1台を寄贈した。

市保健所は、感染者が発生した際の行動範囲や濃厚接触者の調査、検査対象者の搬送など、コロナ関連のさまざまな業務で車を使用。10社は、対策にあたる保健所職員らの負担を軽減しようと、声を掛け合い、車の寄贈を決めた。

市役所で寄贈式が行われ、尾花正啓市長と各社の代表、井上直樹市議会議長らが出席。尾花市長は「第2波と思われる感染は収束しつつあるが、引き続き注意が必要であり、保健所の業務は重要。車の寄贈により迅速性と機動性が高くなり、大変ありがたい」と感謝した。

10社を代表し、和歌山トヨタ自動車㈱の小川至弘代表取締役会長が尾花市長に目録とキーを手渡し、尾花市長は感謝状を贈った。

出席した各社の代表者は、「生まれ育った和歌山に微力でも貢献できるのはうれしい」「職員さんの負担を軽減するのに役立ててほしい」「寄贈した車が活躍しないで済むことを願っている」などと話していた。

今回の寄贈に参加した各社と代表者は次の通り。

和歌山トヨタ自動車㈱(小川至弘代表取締役会長)▽福興建設㈱(松井良樹代表取締役)▽中村設備工業㈱(中村伸行代表取締役)▽㈱阪和総合防災(田村忠之代表取締役)▽第一電機設備工業㈱(野井和重代表取締役)▽㈱データ技研(武野英紀代表取締役)▽㈱鳥羽運送(鳥羽弘基代表取締役)▽あかまつ不動産㈱(赤松義邦代表取締役)▽㈲サンデン工業(山田修作代表取締役)▽㈱宝樹(宮澤俊也代表取締役)

キーと目録を手にする尾花市長㊧、小川会長

キーと目録を手にする尾花市長㊧、小川会長