新旧様々な観光名所、鉄道旅も

前号では、観光・産業振興、災害対策への期待が大きい和歌山南スマートICとアクセス道路を取り上げた。今週は県道13号(和歌山橋本線)をさらに東へ進みたい。
和歌山南スマートICから県道13号を東へ進むと緑豊かな農村風景が広がってくる。平地に田畑が広がり、農業用の池と里山が共存していることが空からもうかがえる。
7月にオープンした伊太祈曽駅近くの「道の駅四季の郷公園」の話題は記憶に新しい。近隣の農家が栽培した野菜の販売や、地元の食材を使った料理を提供するなど「食」をメインに地元の魅力を発信する施設となっている。
四季の郷公園は平成3年に自然と農業をテーマに開園。道の駅の整備により、農産物を販売する「水の市場」、レストラン「火の食堂」、バーベキュー広場「炎の囲炉裏」、シンボルツリーが植えられた「木の庭」、体験農園がある「土の農園」など、新たに五つのエリアが設けられた。
四季の郷公園から東へ進むと、和歌山市と紀の川市の境を迎える。緑の深い里山の中に現れる大池遊園は古くから親しまれてきた公園。カフェのオープンや、園内に架かる鉄橋を渡る和歌山電鐵のユニークな車両が見られるスポットとしても知られ、桜の時期には多くの観光客が訪れる。
さらに東へ目を向けると、珍しい鳥の生息で知られる平池緑地公園が見える。冬になるとイルミネーションのスポットとしても有名。
新旧様々な観光スポットが点在するエリア。和歌山電鐵の沿線であるため、鉄道での旅をお薦めしたい。
(次田尚弘/紀の川市上空)