木野さん森下さん 内閣府の実践事例に

内閣府が選ぶ、年齢にとらわれず生き生きとした生活を送る高齢者の「エイジレス・ライフ」の実践事例に、和歌山県和歌山市の木野学さん(79)、紀美野町の森下富夫さん(93)が決まった。

本年度は全国でエイジレス・ライフ実践事例46件、社会参加活動事例45件を決定。内閣府特命担当大臣名の書状と記念品の盾が交付される。

木野さんは定年退職後、社会に貢献したいとの強い思いから、ホームヘルパー資格を取得。宅老所を開設し、地域の高齢者に陶芸やシニアエクササイズ体操などを指導。現在は絵手紙や紙ひも工芸教室などを開き、お年寄りの健康や生きがいづくりの一端を担っている。また県の事業にも積極的に参加し、子どもから高齢者までを対象に世代を超えて幅広いボランティア活動に取り組み、地域社会に貢献している。

森下さんは体調を崩した際に薬草の効能を認識。定年退職後に薬草を本格的に学んだ。薬草の知識を広く啓発しようと、県内だけでなく大阪や兵庫でも講話活動を実施。「薬草を食べる会」の会長も務めた。現在は自身の体調に気を遣いながら、紀美野町の地域サロン活動で薬草の講話をし、好評を得ている。

県内では2人の他、社会参加活動事例に那智勝浦町の「ニュータウン熟年クラブ」が選ばれている。