岩出市長選 中芝さんが無投票で7選
任期満了に伴う岩出市長選挙は27日告示され、無所属で現職の中芝正幸さん(77)=自民、立憲、公明、国民、社民推薦=の他に立候補の届け出はなく、旧岩出町長時代から通算して7選が無投票で決まった。無投票は2004年の町長選以来16年ぶり。中芝さんは「健全財政の堅持とバランスのとれた行政を推進し、岩出市のため一生懸命働く」と決意を述べた。
午後5時に無投票での当選が決まり、中芝さんは支援者らの拍手に迎えられて同市高瀬の事務所に姿を見せた。
関係者から祝福の花束を受け取った中芝さんは「ことしの年明けまで6期目で引こうと思っていた。だが少子高齢化が進み地方行政にとってこれから苦難の時代。そして新型コロナ感染の拡大。今ここでやめると『逃げた、末代までの恥になる』と思いを変えた。先は見えないが何とか一番苦しい地方行政、これからの道を切り抜けていきたい。変わらぬご支援をお願いします」と感謝を述べた。
駆け付けた中村愼司紀の川市長や妻の幸子さん、支援者らとお茶で乾杯し喜びを分かち合った。
中芝さんは県立桐蔭高校、関西学院大学商学部卒業。鉄道会社役員などを経て1993年に町議会議員、96年に町長に初当選。2006年に市制施行により岩出市長となって以降、同市の市政を担ってきた。