練習成果を披露 能ワークショップ発表会
NPO法人和歌の浦万葉薪能の会(松本敬子代表)主催の「能ワークショップ発表会」が3日、和歌山市小松原通の県民文化会館小ホールで開かれた。
本来は11日に片男波公園野外ステージ(同市和歌浦南)での「第22回和歌の浦万葉薪能」内で発表予定だったが新型コロナウイルスの影響により延期に。同会は伝統芸能に親しみ、裾野を広げる活動として続けているワークショップの発表会を何とか実施したいと、同市の観世流能楽師の小林慶三さん指導の下で練習に励んできた経験者14人が参加した。
「熊野」「羽衣」「蝉丸」などの演目を、面や装束を着けず所作の見せ所を舞う仕舞で3歳から中学2年生までが真剣に披露。全ての演舞が終わると、晴れ舞台を見に来た保護者らと一緒に記念撮影をしていた。
トップバッターで舞台に立ち「老松」を披露した中原千陽ちゃん(3)の父、佳夫さん(43)は「ことし初めて舞台に立って演舞ができるか心配だったが、無事踊ることができて安心しました。娘も踊りが好きなのでこれからも能を続けてほしい」と話していた。