有効求人1倍下回る コロナ禍で5年半ぶり
8月の和歌山県内の有効求人倍率(季節調整値)が0・97倍(前月比0・03低下)となり、2015年2月以来、5年半ぶりに1倍を下回った。和歌山労働局は「雇用情勢は、休職が求人を上回り、厳しさがみられる。新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に、引き続き注意する必要がある」としている。
近畿の有効求人倍率は1・04倍(同0・03低下)、全国は1・04倍(同0・04低下)で、悪化が続いている。
県内の新規求人(原数値)は前年同月比22・2%減の5056人で8カ月連続の減少。有効求人(季節調整値)は前月比2・0%増の1万4574人で、3カ月連続の増加となった。
新規求人を産業別に見ると、農・林・漁業(101人増)などで増加したが、卸売・小売業(390人減)、製造業(276人減)、サービス業(219人減)、宿泊・飲食サービス業(212人減)、生活関連サービス業(123人減)などで減少した。
新規求職者(原数値)は、前年同月比1・1%増の2737人で3カ月連続の増加。有効求職者(季節調整値)は前月比4・6%増の1万5007人で4カ月連続の増加となった。新規求職者(パート含む常用、原数値)のうち在職者は712人、離職者は1734人だった。
正社員について(いずれも原数値)は、有効求人倍率は0・72倍で、前年同月比0・24低下。有効求人は同13・1%減の6352人、有効求職者は同15・2%増の8764人となった。