コロナ対策や和歌山の再生 県21年度新政策

和歌山県は6日、新型コロナウイルスの影響を受けた経済や県民の雇用や暮らしを守ることに重点を置いた2021年度の新政策と予算編成方針を発表した。仁坂吉伸知事が定例記者会見で明らかにした。

新政策は「コロナ禍から経済とくらしを守り切る」「新しい世界への対応と挑戦」の二つを柱に、ウィズコロナ時代を生き抜き、和歌山の力強い再生の実現を目指すとしている。

県内企業の資金繰り対策として十分な融資を確保する他、臨時的・一時的な雇用の創出、設備投資への支援などに取り組む。

県内を訪れる観光客数の回復やさらなる誘客に向け観光PRキャンペーンを引き続き実施。県内へのワーケーション、教育旅行のさらなる誘致にも力を入れる。新型コロナの感染拡大防止に向けては、入院病床の確保、環境衛生研究センターの再整備による検査体制の充実などを盛り込んだ。

SNSなどでのコロナに関する誹謗(ひぼう)中傷を禁じる条例の制定を目指す方針も示した。

災害対策としては、未耐震化住宅の津波避難困難地域からの移転支援や避難所へのパーテーションの備え付けなどに取り組む。

企業誘致についてはワーケーションの拡大に向けた環境整備を行い、県内への移住・定住の促進に向け、シェアオフィス、コワーキングスペースなどの整備支援などを行う。