倒壊家屋から素早く 警察と消防が災害訓練

大規模な地震や災害の発生に備えて連携を図ろうと、警察と消防による大規模災害対応訓練が7日、和歌山県海南市下津町下の下津総合運動場で行われた。

県警機動隊や海南署、市消防本部などから約30人が参加。中央構造線による震度7の直下型地震が発生し、町内で民家が倒壊し、数人が建物の下敷きになっているとの想定で行われた。

運動場には模擬倒壊家屋が設けられ、県警鑑識課の庵野勝信巡査部長と県警の直轄犬第1号のシェパード・ヨハン号が被災者を捜索。消防署員がチェーンソーなどを使って家屋の下からけが人を救出したり、狭い空間から互いに連携して被災者を救出したりする訓練を行った。

海南署の井上英喜署長は「災害に備えて訓練を重ねることが大切。連携がしっかりしていれば、いざいうときも心配ない」と話し、県警警備部の永井泰文機動隊長は「立派な訓練を見た。実際は、きょうのように簡単なものではないが、訓練をしっかりすることで県民を守れる。しっかり励んでほしい」と話した。

倒壊した家屋からの救助訓練をする消防署員

倒壊した家屋からの救助訓練をする消防署員