貴志川線の利用促進へ 15年ぶりに乗降調査
和歌山電鐵などは、和歌山県和歌山市から紀の川市を結ぶ貴志川線の利用促進を図ろうと、15年ぶりとなる乗降調査を実施した。基礎データを収集し、今後の活性化につなげる。
同線の乗降調査は居住地や利用目的、年代、降車駅など7項目の調査票を乗客に手渡し、回答してもらい降車駅で回収した。
この日は同社の他、各市、ボランティア団体「貴志川線の未来を“つくる”会」、2016年に紀の川市と包括連携協定を締結した近畿大学生物理工学部の学生らが参加した。
調査員は和歌山駅から貴志川駅までの各駅に配置され、乗客に「ご協力お願いします」と調査票を手渡した。
調査をした同学部4年の山崎乃里子さん(22)は「地元の人が利用し、猫駅長がいて地域を盛り上げていこうとしている線。調査に携われてうれしい」と話した。
調査結果は同学部が分析を行い、利用促進に向けて活用される。
同社によると、4月から8月までの利用客数は前年比マイナス38%と新型コロナの影響で落ち込んだという。