モロッコ・チュニジア紀行 川口さん写真展
和歌山県和歌山市の川口理一郎さん(89)の写真展「モロッコ・チュニジア幻想紀行」が31日から11月6日まで、同市宇須のギャラリー花畑で開かれる。
川口さんは住友金属工業㈱和歌山製鉄所(現・日本製鉄㈱和歌山製鉄所)に勤め、定年退職前からカメラを趣味にしてきた。県展招待作家で、現在はワカヤマフォトクラブで講師を務めている。
個展の開催は昨年6月に続き2度目。川口さんが北アフリカの国々に興味を持ったのは、写真家の渡部雄吉の写真集を見たのがきっかけ。モロッコの砂漠やモスクをモノクロで捉えた写真に強く心引かれたといい、以後はモロッコ、チュニジアをそれぞれ2度訪れ旅の記録を残してきた。
複雑に入り組んだ路地など、古いまちなみを残す旧市街地、先住民集落で暮らす人々、雄大な砂漠などを写したモノクロ作品約90点を並べる。
川口さんは「地中海に面した国々で、迷路のようなまちなみや人、文化に心引かれて撮影しました。原住民の姿など、厳しい自然の中で生きる人たちの思いが伝われば」と話している。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・435・3615)。