クジラ料理を味わおう 県庁の食堂で提供

捕鯨への理解を深めてもらおうと、30日まで和歌山県庁北別館1階の「きいちゃん食堂」で、クジラを使った「くじらスタミナ丼」が提供されている。

ミンククジラの竜田揚げに甘辛いたれを絡め、タマネギやキャベツとともに、ご飯に載せたもの。クジラ料理の試食も行われ、県水産振興課の竜田直樹副主査がクジラの竜田揚げの試食を勧めると、「おいしくて肉より軟らかい」との声が上がっていた。

同課の林寛文企画流通班長によると、商業捕鯨は昨年31年ぶりに太地町で再開され2年目。和歌山の伝統の食文化であるクジラ料理を身近に感じてもらい、消費拡大を図ろうと提供している。

上富田町から訪れた榎本敏之さんは「味付けと野菜のバランスも抜群。食べると元気になる感じです」と話していた。提供時間は午前11時から午後2時まで。

くじらスタミナ丼を味わう来庁者

 

 

パネル展の開催も

また、県庁本館かた北別館への2階渡り廊下で30日までパネル展も開催しており、捕鯨の歴史や鯨肉の活用方法、クジラとともに歩んだ太地町の歴史などが紹介され、DVD「くじらと共に」(ダイジェスト版)も流されている。午前9時から午後5時45分まで。

クジラと太地町の歴史を紹介