和北、和東の2学級減へ 県立高校募集定員

和歌山県教育委員会は30日、2021年度の県立高校の募集定員を発表した。全日制は、和歌山北・スポーツ健康科学科と和歌山東・普通科を各1学級減らすなど、2学級95人減の160学級6385人で、学級数、定員とも7年連続の減少となった。

県教委県立学校教育課によると、県立高校の募集定員は1989年度の314学級1万3845人をピークに、少子高齢化に伴う減少傾向が続いている。

来春の県内国公立中学校の卒業生は前年より約300人減少する見込みだが、県外への生徒流出を防ぐなどの観点から、定員減は生徒数の減少よりもゆるやかな対応にした。

全日制では、県立高校で初めての特例として、串本古座・普通科の学級数3はそのままに、1学級の定員を40人から35人に減らす。今春の同科の入学者数は61人であり、2学級80人への定員削減も検討したが、地域に根差した特色ある教育活動が困難にならないよう、定員減に伴う教員数の減を緩やかにするため、3学級105人の特例を設けた。

和歌山北・スポーツ健康科学科は、昨年度の定員2学級80人に対し入学者数は31人、和歌山東・普通科は6学級240人に対し207人だったため、各1学級減を決めた。

県立中学校からの進学者を受け入れる向陽・環境科学科、桐蔭・普通科、田辺・自然科学科の各2学級、橋本・普通科、日高・総合科学科の各1学級の募集は行わない。

定時制の定員は、粉河・普通科(夜間)の募集停止により、1学級40人減の15学級535人となった。海南・普通科は21年度を最後に募集を停止する。