集団での会食避けて 14例目クラスター認定
和歌山県は3日、県内の20~70代の7人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。このうち4人は友人同士が家に集まって鍋料理を食べていたグループの一部で、発表済みの2人と合わせて居合わせた6人全員が感染となり、県は14例目のクラスター(感染者集団)に認定した。県内の感染者は累計478人で、5人が退院したため、入院中の患者は74人となった。
クラスター認定された感染者は、和歌山市の20代男子大学生、同市の20代女子大学生、同市の20代女子専門学校生、海南保健所管内の20代男子大学生の4人。女性2人は無症状、男性2人の症状は安定している。
4人は、1日発表の10代男子大学生、2日発表の20代アルバイト男性の2人を合わせた友人同士6人で11月24日、10代男子大学生の家で鍋料理を食べ、ゲームをするなど約5時間にわたり密な状態で過ごしたという。
アルバイト男性の同居家族で、和歌山市の40代女性介護士も、濃厚接触者としての検査で陽性と判明した。症状は安定しており、勤務先の障害者支援施設の利用者やスタッフ計78人を念のため検査する。
その他の新規感染者は、いずれも同市の50代無職女性と70代無職女性の2人。
50代女性は11月26日発表の20代女性の同居家族で、濃厚接触者としての検査で一度は陰性だったが、その後に頭痛や関節筋肉痛の症状が出たため再検査し、陽性と分かった。症状は安定している。
70代女性は、2日発表の60代女性ヘルパーから訪問介護サービスを受けていたため検査し、陽性が判明したが、症状は出ていない。
今回のクラスターを受け、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「集まっての飲食やパーティーは参加者全員が感染する恐れがあり、無症状であっても感染は起こる。さらに職場などに感染が広がる危険もあるので、できれば自重してもらいたい」と呼び掛けた。