母校に優勝を報告 アマ横綱の花田選手
6日に東京都内で開かれた「第69回全日本相撲選手権大会」で優勝し、アマチュア横綱に輝いた日本体育大学1年の花田秀虎選手(19)が24日、母校の和歌山県立和歌山商業高校を訪れ、学校関係者に優勝を報告した。
花田選手は小学校2年生で相撲を始め、和歌山市立西和中学校から同高に進学。現在は日体大スポーツ文化学部武道教育学科に在学している。184㌢、138㌔。ベンチプレスは約90㌔、スクワットは約240㌔。
同大会は高校生、大学生、社会人が参加し、アマチュア相撲の日本一を懸けて戦う。大学1年生が同大会で優勝するのは新宮高校出身の故久嶋啓太さん以来36年ぶり。
花田選手はスーツ姿で同校を訪問。在校生約300人から拍手で迎えられ、村上弘生徒会長(3年)らから花束を受け取った。校長室では愛須貴志校長と小川武同窓会長に優勝を報告。愛須校長は「おめでとう、後輩たちも喜んでいます。これからもけがをしないように気を付けて頑張ってください」と祝福した。
花田選手は「優勝は目標だったが、まさか1年生で優勝できるとは思っていなかった。きょう皆さんにお祝いの言葉を掛けていただき、アマチュア横綱になったんだなという実感が湧いた」と笑顔を見せた。
大学入学後は下半身の強化や器具を使用したウエイトトレーニング、柔軟性の向上に力を入れているといい、「(入学以降)体重が5㌔くらい増え、ウエイトもほぼ毎日やっている。授業で筋肉のつくりや栄養を学んだことも相撲に役立っている」と話し、「相手に何もさせない相撲が目標。学生横綱になりたい。最終目標は大相撲の横綱」と目標を語った。
高校時代に花田選手を指導した門林三千生同校相撲部監督は「高い目標を持ち、人並み外れた努力をする選手。高校時代から体が一回り大きくなった。すごい」と教え子の偉業をたたえ、前陽太相撲部主将(3年)は「1年生での優勝はすごい。後輩としてめちゃくちゃうれしい」と話していた。