演劇研修所の第1回成果発表 31日市民会館

市民がプロの指導を受けながら舞台芸術を学ぶ和歌山市民会館の講座「演劇研修所」の第1回成果発表公演が31日午前11時、午後3時からの2回、同館小ホールで開かれる。朗読劇と受講生の戯曲による演劇2作品が上演される。わかやま新報など後援。

演劇研修所は2020年度に新たに開講した取り組みで、演劇経験者を対象に、一つの作品を立ち上げるために必要となる戯曲(脚本)・演出の分野を中心に学ぶ「マスタークラス」と、演じることを意識した朗読を学ぶ「リーディングワークショップ」の2クラスがある。

講師は加納朋之さん(文学座)と佐藤尚子さん(青年劇場)が務め、今回の公演が第1期生の発表の場となる。

第1部はリーディングワークショップ参加者の朗読劇『まちかんてぃ(待ちかねていたよ)~沖縄の夜間中学に通うおばぁ、おじいのメッセージ~』(学校NPO法人珊瑚舎スコーレ編著より)。

珊瑚舎スコーレ夜間中学の生徒の多くは、戦争によって家族や生活、学ぶことを奪われた子どもたち。戦後も失ったものの大きさをかみ締めて、たくましく生きてきた人たちの半生を描く劇となる。

第2部は、マスタークラス参加者が書いた戯曲の中から、『ヨ・ネ・ツ』『椿の秘め事』の2作品を上演する。

チケットは前売り800円(当日1000円)、全席自由。未就学児は無料(母子室または出入り口付近の席で鑑賞する)。同館、和歌の浦アート・キューブなどで取り扱っている。

問い合わせは同館(℡073・432・1212)。

各クラスの受講生は次の皆さん。

【リーディングワークショップ】そらぺち▽柴野緑子▽國清里砂▽川上裕子▽後藤貴美枝▽中野一三▽伊勢田真人▽岡本悠輔▽永廣秋桜▽逢坂風子▽淡路家ひらめ

【マスタークラス】森本智美▽山本直弥▽楠本真弓▽田村明由奈▽松永恭昭▽中里佳世▽小切伊知子▽平岡美華▽飯島英昭▽宇都宮喜久子

 

リーディングワークショップの練習風景(和歌山市民会館提供)