詐欺被害防ぎ感謝状 紀陽銀行の神保さんに
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、和歌山北署は13日、和歌山県和歌山市市小路の㈱紀陽銀行紀の川支店でサブチーフを務める銀行員の神保(じんぼう)公美さん(45)に感謝状を贈った。
同署によると、昨年12月7日、同支店のATMコーナーに70代の男性が来店。携帯電話で通話をしながら戸惑った様子で振り込み操作をしていたため、神保さんが声を掛けたが、男性は「知り合いに振り込みをしているから大丈夫」と話した。
同行では70歳以上で過去1年間の振り込み実績がない人にATMの利用制限を設けていることから、窓口で詳しく話を聞いたところ、受け取り先の名前など不明点が多かったため不審に思ったという。詳しく確認をすると、架空の有料サイトへの登録料として現金40万円を振り込もうとしていたことが発覚し、山本浩史支店長を通じて同署に通報した。
同署で行われた贈呈式で、福永和生署長から感謝状を受け取った神保さんは「日頃から取り組んできた詐欺防止対策が実って良かった。身近に起こることだと実感し、引き続き防止対策に取り組んでいきたい」と話していた。