中高年に感染が拡大 新型コロナ新規19人
和歌山県は19日、県内で新たに乳児から80代の19人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の累計感染者は904人となり、18人が退院し、同日午後1時時点で126人が入院している。
保健所管内別の感染者数は、和歌山市10人、湯浅3人、橋本2人、海南、岩出、田辺が各1人。これに加え、大阪府在住の40代国家公務員の女性1人が感染した。
年代別では40代が4人で最多。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、和歌山市が22・5、県全体が12・8で、いずれも過去最高となった。
すでに職員や利用者計8人の感染が発表されている和歌山市の有料老人ホーム「シルバーハイム新在家」の関係では、過去の検査では陰性だった職員4人の感染が判明。4人は岩出保健所管内の40代女性と、和歌山市の50代女性、60代男性、70代女性で、いずれも無症状。同施設関係の感染者は12人となった。
田辺保健所管内に住む団体代表の60代男性は肺炎像が確認されており、重症。ICU(集中治療室)で酸素投与を受けている。年明け以降、京都府、愛知県、三重県を訪れていたことが分かっている。
橋本保健所管内の80代無職女性は、同じ管内の高齢者福祉施設の入所者で、施設関係の45人を検査するとしている。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は記者会見で、県内の感染拡大状況について「若い人から中高年に感染が広がっている」と説明。「早期受診や一人ひとりの感染予防対策を改めて徹底していただきたい」と呼び掛けた。