新たに17人の感染判明 80代の男性が死亡

和歌山県は22日、県内で新たに10~80代の男女17人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の累計感染者は965人となった。10人が退院し、22日午後1時時点で149人が入院している。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は和歌山市が22・5、県全体は14・0となった。また、入院中の和歌山市の80代男性が死亡したことも発表した。県内の死者は計12人。年明け以降の死者は5人目となった。

保健所管内別の感染者は、和歌山市12人、湯浅5人。80代が1人、10代、20代、60代、70代が各2人、40代が3人、50代が5人だった。

死亡した80代男性は、利用者や職員の感染が判明しクラスター(感染者集団)に認定された「シルバーハイム新在家」の入所者。13日に接触者として検体を採取したところ陽性が判明した。14日の入院時は無症状だったがその後発熱、せきなどが見られるようになり、16日から酸素投与を受けていた。20日に病状が悪化し、22日に新型コロナウイルス感染症肺炎による死亡が確認された。基礎疾患があったという。

「シルバーハイム新在家」の関係では、新たに同施設を利用していた和歌山市の80代女性の感染が判明。これまで3度検査を受けたがいずれも陰性で、4回目の検査で陽性となった。同施設関係の感染者は計13人となった。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は22日県庁で記者会見し、「高齢者の感染が増えており、入院期間が長期化する兆しも少し出てきている」と警戒。また、感染者を誹謗(ひぼう)中傷する動きが見られることを挙げ、「(感染者にとって)身に覚えのないことが飛び交っている。このようなことは絶対にやめてほしい」と呼び掛けた。

「誹謗中傷はやめて」と呼び掛ける野㞍技監

「誹謗中傷はやめて」と呼び掛ける野㞍技監