4人の児童生徒に文化奨励賞 和歌山市

文化活動の全国規模の大会で特に優秀な成績を収めるなどした小中学生に贈られる「2020年度和歌山市児童生徒文化奨励賞」に、柴田陽(ひかる)さん(和歌山大学付属中1年)、新宅彩耶香さん(河西中1年)、池田彩寧さん(小倉小3年)、丸山清良さん(同付属小2年)の4人が選ばれた。1日、市役所で表彰式が行われた。

市教育委員会が1995年度から行っている表彰で、本年度で26回目。

今回の受賞者は、柴田さんが「第21回ショパン国際ピアノコンクールinASIA」の小学5・6年生部門でアジア大会金賞、新宅さんが「第59回伊勢神宮奉納書道展」で伊勢神宮奉納書道展総裁賞、池田さんが「第63回JA共済全国小・中学生書道コンクール」で農林水産大臣賞、丸山さんが「第70回〝社会を明るくする運動〟作文コンテスト」で優秀賞・日本更生保護協会理事長賞にそれぞれ輝いたことが高く評価された。

柴田さんは2年連続2回目、新宅さんは通算6回目の受賞となった。

表彰式には、選考委員や市教育委員、保護者らが出席し、富松淳市教育長から受賞者一人ひとりに表彰状とメダルが授与された。

富松教育長は、各大会で優れた成績を収めた4人の努力をたたえ、「今後も多くのことを学び、心を磨き、さらに飛躍してほしいと願っている」と述べた。

受賞者を代表して謝辞を述べた柴田さんは、ピアノとの出合いやコンクールに臨むまでの苦労などを振り返り、「将来、音楽で人を喜ばせられる人になりたい。演奏をするだけでなく、勉強して音楽の力を科学的に証明し、音楽と医療をつなげたい。音楽で病気を治せるような日が来るようにしたい」と未来の目標を語った。

会場では受賞者へのインタビューも行われ、新宅さんは「コロナで練習の時間が長くなり、マイナスをプラスに変えられて良かった」、池田さんは「書道は(自分の)全部を集中してできるところがいい」、丸山さんは「コロナで、これまで当たり前と思っていたことが全部キラキラしていることに気付いた」と話していた。

表彰状を手に笑顔の(右から)新宅さん、柴田さん、池田さん、丸山さん

表彰状を手に笑顔の(右から)新宅さん、柴田さん、池田さん、丸山さん