引き続き警戒呼び掛け 感染者減も知事

仁坂吉伸知事は2日、和歌山県庁で定例記者会見し、県内の新型コロナウイルスの感染状況について「(新規感染者が)ちょっと減ってきた。少しほっとしている」と述べた。一方で「一つ施設や会社に(感染が)引き込まれたら(感染者が)がばっと増える」とし、高齢者施設や病院に対して「(新型コロナを)持ち込まない、持ち込ませないように発熱のチェックや防護をしっかりやっていただきたい」と呼び掛けた。

全国の新規感染者が減少傾向にある中、県内も今月1日の新規感染者が2人となるなど、感染状況に落ち着きが見られる。仁坂知事は「早く全国的にみんな頑張って抑えてほしい」と述べた。

1日現在、県内で確認された死者は計15人。1月以降だけで8人に上り、ほとんどを80代の人が占めている。仁坂知事は「放置して助けられなかったのは1件もない」と説明し、「本当にお気の毒でお悔やみ申し上げたい」と述べた。感染者の中に発症から受診までに日数が経過しているケースがあったことにふれ、「症状がある場合はどんどんお医者さんに連絡し、無理に仕事や学校に行くのはやめていただきたい」と早期受診を呼び掛けた。

政府が11都府県を対象に7日まで発令している緊急事態宣言を、栃木県以外の10都府県で延長する方針を決めたことについては、「当然延長すべき」と賛成の考えを示した。全国の感染状況については「全国的に少し感染者が減ってきた感じはあるが、まだ感染者も結構たくさんいる。本質的なところはそんなに変わっていないのでは」と述べた。

新型コロナについて語る仁坂知事

新型コロナについて語る仁坂知事