海づくりに1000万円 信金中金が和市に寄付
信用金庫の中央機関「信金中央金庫」は10日、和歌山市の持続可能な海づくり事業に対し1000万円を寄付し、市役所市長室で受け入れ式が行われた。
信金中央金庫は、創立70周年記念事業として、企業版ふるさと納税を活用して全国の自治体を支援する「SCBふるさと応援団事業」を実施し、対象事業を募集。市は、きのくに信用金庫の推薦を受けて応募し、103の採択事業の一つに選ばれた。
寄付金は、水産資源の増殖を目的とした魚介類の放流事業への補助▽増養殖施設や魚食普及施設の運営▽沿岸漁場に堆積した廃棄物の除去▽増殖場や漁礁の造成――など持続可能な海の利用に向けた事業に充てられる。
受け入れ式では、会場にきのくに信金の田谷節朗理事長と尾花正啓市長、オンラインで信金中央金庫の佐々木英樹理事・大阪支店長が出席。田谷理事長から尾花市長に寄付金の目録、尾花市長から田谷理事長に感謝状が手渡された。
佐々木理事はあいさつで、寄付金が充当される市の取り組みについて「極めて有意義な事業になると確信している。今後も地域創生事業に力を入れたい」と述べ、田谷理事長は「推薦した私たちもうれしい限り」、尾花市長は「地元をよく知る信金の応援は非常にありがたい。持続可能な海づくりに取り組んでいく」と話した。