市高は県岐阜商 センバツ初戦相手決まる
3月19日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する「第93回選抜高校野球大会」の組み合わせ抽選会が23日、オンラインで行われ、和歌山県内から出場する市和歌山は大会4日目の第1試合(3月22日午前9時開始予定)で県岐阜商(岐阜)と対戦することが決まった。
選抜大会は新型コロナウイルスの影響で昨年が中止となり、2年ぶりの開催。大会主催者は感染対策をした上で、有観客での実施を予定している。
市和歌山は2年ぶり7回目の出場。前回は2勝を挙げ8強入りした。ことしのチームは昨夏の県独自大会にレギュラーとして出場した選手のうち約半数が残り、経験値が高い。昨秋は県二次予選で智弁和歌山、和歌山東などを破り優勝。近畿大会では東播磨(兵庫)、智弁和歌山を接戦の末に破り4強入りした。
エースの小園健太投手は最速152㌔を誇るプロ注目右腕。球速に注目が集まりがちだが手元で小さく曲がる変化球の精度も高い。近畿大会では打線が思うように得点を挙げられない中、安定感抜群の投球でチームを勝利に導いた。松川虎生捕手とは中学時代からバッテリーを組んでおり、息はぴったり。内外野の守備も安定している。
県岐阜商は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった昨年の大会に続き2年連続の出場で、出場回数の30回は今大会の出場32校の中で2番目に多い。昨秋は県大会で優勝し東海大会では2勝を挙げ準優勝した。投打のバランスが良く、主将としてチームを引っ張る高木翔斗捕手は下級生の頃から中軸を打つプロ注目の強打者。投手陣は昨夏の甲子園交流試合で登板した野崎慎裕投手、松野匠馬投手が軸で、スピードのある投手が多い。卒業生にシドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子さんがいる。
市和歌山と同じゾーンには、大阪桐蔭、智弁学園、広島新庄などの強豪が入った。県岐阜商に勝てば、大会7日目の第3試合で明豊(大分)―東播磨(兵庫)の勝者と対戦する。明豊は昨秋の九州大会で4強。智弁和歌山で選手として活躍しコーチも務めた川崎絢平さんが監督としてチームを率いる。東播磨は昨秋の近畿大会で市和歌山と1点差ゲームを繰り広げた。