最優秀に池端さん ビジネスプランコンテスト
創業から間もない人や創業に関心のある人を応援する「第6回ビジネスプランコンテスト」の入賞者による発表会が21日、和歌山県和歌山市北出島の県勤労福祉会館であり、最優秀賞に、一般の部は同市出身で東京在住の池端教門(ゆきと)さん、学生の部は慶風高校起業部Aチームが輝いた。
和歌山商工会議所や地元金融機関などでつくる「『創業支援セミナーinわかやま』実行委員会」が主催。今後1年以内の起業を検討している人や、起業から3年未満の個人や事業者を対象に募集した。若い世代にも創業を促そうと、今回から学生の部を新設。51件の応募があり、この日は審査を通過した8組が発表した。
リモートで参加した池端さんは、和歌山の魅力ある観光資源を生かそうと、デジタル技術を活用した旅体験のプランを提案。スマートフォンのアプリを使った専属ガイドサービスや、専用ゴーグルを着けて自宅でも仮想空間で旅行を楽しめる企画が高く評価された。
慶風高校起業部Aチームのメンバーは、無料通信アプリLINE(ライン)スタンプのデザインをコンテスト形式にし、アマチュア作家の登竜門とするプランを披露。作品の版権を取得し、海外展開も視野にした取り組みが注目された。
この他、山里の資源と都市部のニーズをマッチングさせた事業や、フードロス問題の解消にもつながる県産食材を使った「フレンチ総菜パン」、環境にやさしいバイオマスプラスチックを使った「紙でできたペットボトル容器」など、持続可能性を意識したさまざまな事業が提案された。
この日は、㈱和みの古田高士代表取締役による「アフターコロナと地方で進む空き家再生の取り組み」をテーマにした講演もあった。
ビジネスプランコンテストの入賞者は次の皆さん。
【一般の部】最優秀賞=池端教門▽優秀賞=輿石紘一▽優良賞=柴田佳子▽グッドプラン賞=柴友加里、松田凌弥・前川大樹
【学生の部】最優秀賞=慶風高校起業部Aチーム(代表=高屋琴愛)▽優秀賞=慶風高校起業部Bチーム(代表=宗絢哉)▽新翔高校・小阪嚴護